出家
「自ら望んで出家する」などのように使う「出家」という言葉。
「出家」は、音読みで「しゅっけ」と読みます。
「出家」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「出家」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
出家の意味
「出家」には次の意味があります。
・世俗の生活を捨て、僧となって仏道を修行すること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
「出家」とは、日常生活を捨てて仏教の修行に専念することです。
現代では「お坊さんの資格を得ること」を「出家」と呼ぶこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・寺に生まれた訳でもなく、自ら望んで出家したのでございます。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・女性が出家というと、よほどのわけがあったのでは、と思われるでしょうか。
(出典:麻生佳花『尼は笑う』)
・この男を今日から侍をやめさせて、わたしの弟子にして、出家させます。
(出典:楠山正雄『葛の葉狐』)
・しかるべき身分の人の子で、出家して禅師の君と呼ばれていた人があった。
(出典:池田弥三郎『話のたね』)
・十何年も音信不通であった友人、出家したのであろう姿とこの寺で再会した。
(出典:永井吐無『癒しの旅 四国霊場八十八ヵ寺』)
類語
・落髪(らくはつ)
意味:髪の毛をそり落として仏門に入ること。(出典:デジタル大辞泉)
・剃髪(ていはつ)
意味:仏門にはいる際、髪を剃り落とすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・落飾(らくしょく)
意味:高貴な人が髪をそり落として仏門に入ること。(出典:デジタル大辞泉)
・入信(にゅうしん)
意味:宗教を信仰し、その信者になること。(出典:デジタル大辞泉)
・世を捨てる(よをすてる)
意味:俗世間から離れて暮らす。隠遁(いんとん)する。(出典:デジタル大辞泉)