由来
「言葉の由来」などのように使う「由来」という言葉。
「由来」は、音読みで「ゆらい」と読みます。
「由来」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「由来」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
由来の意味
「由来」には次の意味があります。
・物事がそれを起源とするところ。また、物事が今までたどってきた経過。来歴。由緒。いわれ。(出典:デジタル大辞泉)
昔からそのような様子である事、昔から今に至るまでの状態を表す言葉として使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・が、今では、私の両親も含めて、その由来を覚えている者はまずいない。
(出典:坂東眞砂子『身辺怪記』)
・古い氏や姓が地名と職業に由来して名のられたことはいうまでもない。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・それは知性が身体に束縛されないで自律的であるところに由来している。
(出典:三木清『哲学入門』)
・その由来は、僕にはわからないが、ぴったりしているような感じもする。
(出典:太宰治『パンドラの匣』)
・それと同時に我国の各地に倒に歩く幽霊の出ると云う伝承の由来である。
(出典:中山太郎『屍体と民俗』)
類語
・経緯(いきさつ)
意味:物事のこみいった事情。事件の経過。(出典:デジタル大辞泉)
・由緒(ゆいしょ)
意味: 物事の起こり。また、今に至るまでのいきさつ。いわれ。(出典:デジタル大辞泉)
・元来(がんらい)
意味:最初からそういう状態・性質であることを表す。もともと。(出典:デジタル大辞泉)
・道理(どうり)
意味: 物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。(出典:デジタル大辞泉)
・来歴(らいれき)
意味: 物事のそれまで経てきた次第。由緒。由来。(出典:デジタル大辞泉)