誤植
「誤植だらけの本」などのように使う「誤植」という言葉。
「誤植」は、音読みで「ごしょく」と読みます。
「誤植」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誤植」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
誤植の意味
「誤植」には次の意味があります。
・印刷物で、文字・記号に誤りがあること。ミスプリント。(出典:デジタル大辞泉)
「植」の字には「活字を原稿の通りに並べて配置すること」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・小説に万年青の鉢と書いたら、誤植されて、万年筆になっていた。
(出典:戸板康二『新々ちょっといい話』)
・一流新聞の誤植をさがす事に、生き甲斐を感じているような男もいる。
(出典:五木寛之『風に吹かれて』)
・これは誤植で作者の名前が情張になっていた。
(出典:松本清張『過ぎゆく日暦』)
・誤植は誤植のまま、誤りはあやまりのままで、永遠に残されてゆくのです。
(出典:高神覚昇『般若心経講義』)
・仕事なら当り前と思っている読者が多いだろうが、誤植は意外にあるものなのだ。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』)
類語
・誤字(ごじ)
意味:誤った形の字。正しくない文字。(出典:デジタル大辞泉)
・間違い(まちがい)
意味:真実と違うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不手際(ふてぎわ)
意味:物事の処置のしかたや結果がよくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・魯魚(ろぎょ)
意味:まちがいやすい文字。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・脱字(だつじ)
意味:あるべき文字が抜けていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)