恫喝
「知人を恫喝する」などのように使う「恫喝」という言葉。
「恫喝」は、音読みで「どうかつ」と読みます。
「恫喝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恫喝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
恫喝の意味
「恫喝」には次の意味があります。
・人をおどして恐れさせること。(出典:デジタル大辞泉)
「恫」と「喝」はどちらも「おどす」という意味を持つ漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・このところ朝に晩に恫喝され続け、節子の神経はボロボロになっていた。
(出典:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)
・その言葉が、おれはおまえの弱味を知っているぞと暗に恫喝している。
(出典:森村誠一『棟居刑事の断罪』)
・今では貴様を監獄にぶち込むぞという恫喝も出来なくなってしまった。
(出典:金史良『天馬』)
・無頼な職人の恫喝が、その声を聞くたびに彼の気持を落ちつけていた。
(出典:本庄陸男『石狩川』)
・老王は暗がりに人を送り、恫喝をもって調査の中止を促したほどだった。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
類語
・脅す(おどす)
意味: 相手を恐れさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・恐喝(きょうかつ)
意味:相手の弱みなどにつけこみおどす こと。(出典:デジタル大辞泉)
・高圧的(こうあつてき)
意味:権力に物を言わせて人を押さえつけ ようとするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・威嚇的(いかくてき)
意味: おどすような態度をとる さま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・圧制的(あっせいてき)
意味:権力や暴力などで人の自由 を束縛するさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)