独特
「独特な音」などのように使う「独特」という言葉。
「独特」は、音読みで「どくとく」と読みます。
「独特」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「独特」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
独特の意味
「独特」には次の意味があります。
・そのものだけが特別にもっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「独特な感性」のように、ちょっと変わった特別なものといった意味合いで使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先生の哲学は先生独特の文章のスタイルを離れて考えられないであろう。
(出典:三木清『西田先生のことども』)
・おばさんのまわりには暗い部屋にいてもわかる独特の匂いが漂っている。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語1 予言の守護者』)
・ゴー いいじゃないか、もう。取り入れたっていいし、そんなもの以上に君独特の所が出ているんだから。
(出典:三好十郎『炎の人——ゴッホ小伝——』)
・ほかのたくさんのこと、人間独特のくせを学んだのと同じようにして。
(出典:タニス・リー『銀色の恋人』)
・文学それ自身で独特の意味に於ける思想だ、と私が主張する所以である。
(出典:戸坂潤『哲学の現代的意義』)
類語
・無二(むに)
意味:同じものが他に一つもないこと。並ぶものがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・独自(どくじ)
意味:他とは関係なく自分ひとりであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・唯一(ゆいいつ)
意味:ただ一つであること。それ以外にはないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・独創(どくそう)
意味:模倣によらないで、独自の発想でつくりだすこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・独自性(どくじせい)
意味:他と違い、その人またはその事物だけに備わっている固有の性質。独特の個性。(出典:精選版 日本国語大辞典)