同調
「思想が同調する」などのように使う「同調」という言葉。
「同調」は、音読みで「どうちょう」と読みます。
「同調」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「同調」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
同調の意味
「同調」には次の意味があります。
・調子が同じであること。同じ調子。(出典:デジタル大辞泉)
「同調」は「同調する」と使うことが多く、「同調する」は「同じ調子になる」という意味になります。
ちなみに「調子(ちょうし)」とは、「物事が進んでゆく時の、進行の具合や勢い」という意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・たがいに自分の正しさを信じ、相手が自分に同調すべきだと思っている。
(出典:田中芳樹『紅塵』)
・入鹿は大臣蝦夷が、漸く自分の考えに同調し始めたのを知って満足した。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(上)』)
・相手の口調が深刻だったので、それに同調しないように注意したつもりだった。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・と、まるで機械のように同調した銃の発射音があたりに響きわたった。
(出典:川又千秋『火星人先史』)
・ぼくも初めから、先生方がぼくに同調してくれるとは期待していなかったんです。
(出典:勝目梓『炸裂』)
類語
・同期(どうき)
意味: 同じ時期。(出典:デジタル大辞泉)
・共感(きょうかん)
意味:他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。(出典:デジタル大辞泉)
・共鳴(きょうめい)
意味:他人の考えや行動などに心から同感すること。(出典:デジタル大辞泉)
・適合(てきごう)
意味:ある条件や事情にぴったり当てはまること。(出典:デジタル大辞泉)
・同感(どうかん)
意味:同じように感じること。その意見や考えに賛成であること。(出典:デジタル大辞泉)