慶弔
「慶弔休暇を取る」などのように使う「慶弔」という言葉。
「慶弔」は、音読みで「けいちょう」と読みます。
「慶弔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「慶弔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
慶弔の意味
「慶弔」には次の意味があります。
・結婚・出産などの喜ぶべきことと、死などの悲しむべきこと。お祝い事と不幸。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「お祝い事と不幸な出来事」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただまあ、なにしろ狭せまい田舎町なので、慶弔事を疎かにはできなかった。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空7』)
・まるで慶弔の行事の助っ人を近所の小母さんに頼むような口調だった。
(出典:宮部みゆき『R.P.G.(集英社)』)
・例えば慶弔の句などは、その人に対して如何なる季題を見出すかということが大切なことである。
(出典:高浜虚子『俳句への道』)
・その人たちはいわばパートタイムの板前で、金持ちの家の慶弔事に呼ばれていって凝った料理を作る。
(出典:松平維秋『松平維秋の仕事』)
・ワープロで手紙を書くなんて考えられない、と言う彼女の字は、ときどき近所の人に頼まれて表札や慶弔の表書きを書くだけあって、品があって美しい。
(出典:新津きよみ『愛読者』)
類語
・慶賀(けいが)
意味:喜び祝うこと。祝賀。(出典:デジタル大辞泉)
・好事(こうじ)
意味:よいこと。喜ばしいこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・慶祝(けいしゅく)
意味:よろこび祝うこと。祝賀。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弔意(ちょうい)
意味:人の死を悲しみいたむ気持ち。哀悼の心。(出典:デジタル大辞泉)
・哀悼(あいとう)
意味:人の死を悲しみ悼むこと。(出典:デジタル大辞泉)