無味乾燥
「無味乾燥な文」などのように使う「無味乾燥」という言葉。
「無味乾燥」は、音読みで「むみかんそう」と読みます。
「無味乾燥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無味乾燥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無味乾燥の意味
「無味乾燥」には次の意味があります。
・内容に少しもおもしろみやあじわいがないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「無味乾燥」をわかりやすく言うと、「情趣がない、つまらない、無機質」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この無味乾燥な現実の中で生の瞬間を味わえるだけでもよいではないか。
(出典:李成『砧をうつ女』)
・このとき私には、おのれの誠実さがただの無味乾燥とも見えるのである。
(出典:酒井健『バタイユ入門』)
・ことに現地がどんなに暑い無味乾燥な土地かということがわかったら。
(出典:ブラウン『天の光はすべて星』)
・やがて、長い無味乾燥な灰色の時間のほかには、何も見えなくなった。
(出典:ヴォンダ・マッキンタイア/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック4/故郷への長い道』)
・彼にとって、無味乾燥な机に向かってのサラリーマン生活がつづいていた。
(出典:西村京太郎『赤い帆船』)
類語
・砂を嚙むよう(すなをかむよう)
意味:あじわいやおもしろみが、まったくないたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・詰らない(つまらない)
意味:おもしろくない。興味をひかない。(出典:デジタル大辞泉)
・白ける(しらける)
意味:興がさめて気まずい雰囲気になる。(出典:デジタル大辞泉)
・散文的(さんぶんてき)
意味:詩情に乏しいこと。散漫で無趣味なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・しがない
意味:取るに足りない。つまらない。(出典:デジタル大辞泉)