整合性
「論理的整合性」などのように使う「整合性」という言葉。
「整合性」は、音読みで「せいごうせい」と読みます。
「整合性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「整合性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
整合性の意味
「整合性」には次の意味があります。
・論理学で、ある論理体系の中で定理と認められたものと矛盾するものを、同時に定理とすることがない場合の、その論理体系の状態、性質。無矛盾性。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「整合性」をわかりやすく言うと「論理として矛盾がない状態」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただ命題を述べるにあたりこの国の言語に可能なかぎりの整合性を与えた。
(出典:酒見賢一『後宮小説』)
・矛盾はないし整合性はあるし筋は通っているし理にも適っているし、完全だ。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)
・それだって畢竟、世界に対する整合性が失われるということなんだ。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・論理的整合性があるからこそ、間違っていないからこそ科学なのです。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・とにかく、心の中の整合性を取ることに必死な少年である。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 1 悲鳴伝』)
類語
・一貫性(いっかんせい)
意味:始めから終わりまで同一の主義や方法で貫き通すこと。始めから終わりまで矛盾がない状態であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・理路整然(りろせいぜん)
意味:物事が道理にきちんとあてはまっているさま。話などの筋道が整っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・調和(ちょうわ)
意味:全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。また、そのつりあい。(出典:デジタル大辞泉)
・均一(きんいつ)
意味:質や量などがどれも一様であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・均整(きんせい)
意味:全体的につりあいがとれて整っていること。(出典:デジタル大辞泉)