ユートピア
「ユートピアを思い描く」などのように使う「ユートピア」という言葉。
英語では「utopia」と表記します。
「ユートピア」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ユートピア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ユートピアの意味
「ユートピア」には次の意味があります。
・空想された理想的な社会。理想郷。理想の国。無可有郷(むかうのさと)。
(出典:デジタル大辞泉)
実現できるかどうかはさて置き、現実の社会から人々を苦しませているものを差し引いた時に考えられる社会を指します。
少なからず現行の社会制度を批判する意図が含まれています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・旅は人生のユートピアであるとさえいうことができるであろう。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・彼には彼のユートピアがあり、彼はそれを観念的に追求して行った。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ジュリアス・シーザー』)
・ぼくのユートピアはもう一度両親と一緒に暮すことである。
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
・ユートピアになればなったで、いろいろ文句もおきるであろう。
(出典:田辺聖子『ヨーロッパ横丁たべあるき』)
・それは、ユートピアでもなければ、地獄でもなく、またどんな好奇心の対象にもなりえない。
(出典:安部公房『第四間氷期』)
類語
・楽園(らくえん)
意味:苦しみのない幸せな生活ができる所。パラダイス。(出典:デジタル大辞泉)
・桃源郷(とうげんきょう)
意味:俗界を離れた別世界。仙境。理想郷。(出典:デジタル大辞泉)
・極楽(ごくらく)
意味:安楽でなんの心配もない状態や境遇。また、そういう場所。(出典:デジタル大辞泉)
・オアシス
意味:疲れをいやし、心に安らぎを与えてくれる場所。憩いの場。(出典:デジタル大辞泉)
・メルヘン
意味:おとぎ話。童話。また、昔話。(出典:デジタル大辞泉)