懇願
「留学させてくれるように懇願する」などのように使う「懇願」という言葉。
「懇願」は、音読みで「こんがん」と読みます。
「懇願」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「懇願」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
懇願の意味
「懇願」には次の意味があります。
・ねんごろに願うこと。ひたすらお願いすること。(出典:デジタル大辞泉)
「懇願」をわかりやすく言うと、「真心を込めて親身になって請い求めること」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夢に入ってくれと懇願したが断固応じてくれなかった男が目の前にいた。
(出典:塚本晋也『悪夢探偵』)
・その眼には恐怖の色と懇願するような表情とが入り混って浮かんでいた。
(出典:フィルポッツ/赤冬子訳『赤毛のレッドメーン家』)
・そして何を言っているか自分でもわからず、ただ懇願するように言った。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(1部)』)
・ついで母親らしい女の金切り声、さらには父親の必死の懇願の声がした。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第2巻 「黄金の戦女神」』)
・おそらく香奈は直接男に「やめてください」と懇願していたのだろう。
(出典:サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』)
類語
・懇請(こんせい)
意味:心を込めてひたすら頼むこと。また、その頼み。(出典:デジタル大辞泉)
・哀訴(あいそ)
意味:同情をひくように、強く嘆き訴えること。哀願。(出典:デジタル大辞泉)
・嘆願(たんがん)
意味:事情を詳しく述べて熱心に頼むこと。懇願。(出典:デジタル大辞泉)
・祈り(いのり)
意味:神仏に請い願うこと。祈祷(きとう)。祈願。(出典:デジタル大辞泉)
・切願(せつがん)
意味:心から願うこと。(出典:デジタル大辞泉)