嫌悪
「同族嫌悪」などのように使う「嫌悪」という言葉。
「嫌悪」は、音読みで「けんお」と読みます。
「嫌悪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嫌悪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嫌悪の意味
「嫌悪」には次の意味があります。
・憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。(出典:デジタル大辞泉)
「嫌悪」を分かりやすく言うと、「ある人物や物事に対して不快感を持ったり、嫌ったりすること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どこかに教師の口もあったが、彼はこの職業には嫌悪感をいだいていた。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『貧しき人びと』)
・それは嫌悪を感じさせると同時に好奇心を感じさせるのも事実だった。
(出典:芥川竜之介『寒さ』)
・あの時分の自分のことを思うと、自己嫌悪以外のなにものでもないのよ。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家 下』)
・その絵にたいする私の嫌悪はこのわげを見てから急に強くなりました。
(出典:梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』)
・怒りと嫌悪の叫びは静かな樹木や芝生の間を通って公園中にこだました。
(出典:ディック/仁賀克雄訳『ウォー・ヴェテラン』)
類語
・目障り(めざわり)
意味:見て不快であること。また、そのものや、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・敵意(てきい)
意味:敵対しようとする心。害を加えようとする心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・煙たい(けむたい)
意味:窮屈に感じられ、親しみが持てないさま。けぶたい。(出典:デジタル大辞泉)
・鬼門(きもん)
意味:行くと悪いことに出あう場所。また、苦手な人物や事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌気(いやけ)
意味:嫌だと思う気持ち。気の進まないこと。(出典:デジタル大辞泉)