シンギュラリティ
「シンギュラリティが到来する」などのように使う「シンギュラリティ」という言葉。
英語では「singularity」と表記します。
「シンギュラリティ」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「シンギュラリティ」の意味や使い方や類語について、用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
シンギュラリティの意味
「シンギュラリティ」には次の意味があります。
・ 特異点。技術的特異点。（出典：デジタル大辞泉）
「シンギュラリティ」はもともと物理学用語で「特異点」を意味する言葉です。
わかりやすく言えば「そこから先はよくわからなくなる時点」という意味で、この宇宙の物理の法則が適用できなくなるブラックホールの中のある時点などが「特異点」です。
ブラックホールのシンギュラリティから先は計算不能なので、どうなっているのかわかりません。
最近よく耳にする「シンギュラリティ」はこれを技術の進歩に当てはめたものです。
今後、このまま加速度的に科学技術が進歩すると、数十年後のある時点から先の未来は、今の常識とは全く異なる世界になり、どうなるのか想像がつきません。
この数十年後のある時点のことを「シンギュラリティ」といい、日本語では「技術的特異点」と言います。
「技術的特異点」は、狭義には「人工知能が全人類の知能を上回る時点」とされており、そのような人工知能が生みだされれば、その人工知能がさらに優れた人工知能を生み出し、さらにその人工知能がさらに優れた人工知能を生み出し…、ということが高速で無限に行われるため、どのような状況になるのかわかりません。
一般的に「シンギュラリティ」はこの狭義の意味で使うことが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は次の通り。
使い方・例文
・シンギュラリティの概念を広めたのは、レイカーツワイルである。
・シンギュラリティが到来するのは２０４５年とされている。
・シンギュラリティ理論には否定的な意見も多い。
類語
・技術的特異点（ぎじゅつてきとくいてん）
意味：科学技術の急速な発達により、将来人工知能やロボットなどが人間の知性や能力を超え、社会のあり方や人類の存在意義に大きな変化が余儀なくされるという転換期。米国の数学者V＝ビンジと未来学者R＝カーツワイルが、そのような時代が確実に訪れるという説を提唱。諸説あるが、2045年頃に到来すると考えられている。（出典：デジタル大辞泉）
・ティッピングポイント
意味：物事の分かれ目。特に、小さな変化が蓄積した結果、ある時点を境に劇的な変化を起こす現象についていう。分岐点。転換点。（出典：デジタル大辞泉）
・ターニングポイント
意味：変わり目。転換期。（出典：デジタル大辞泉）
・転換点（てんかんてん）
意味：状態や方向が変化する転機となる地点や時点のこと。（出典：実用日本語表現辞典）
・分岐点（ぶんきてん）
意味：物事がどうなるかの分かれ目。（出典：デジタル大辞泉）
