鼻持ちならない
「鼻持ちならないエリート」などのように使う「鼻持ちならない」という言葉。
「鼻持ちならない」は、訓読みで「はなもちならない」と読みます。
「鼻持ちならない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鼻持ちならない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
鼻持ちならないの意味
「鼻持ちならない」には次の意味があります。
・言語や行動ががまんできないほど不愉快である。(出典:デジタル大辞泉)
不快な気分になるほど言動が嫌味ったらしいことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これらの歌は、反対者の側から見れば鼻もちならない誇大妄想の歌であろう。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ[恋]』)
・鼻持ちならない学者が、それを認めるのには苦心があったのだろう。
(出典:秋田禎信『エンジェル・ハウリング 第3巻』)
・あの鼻持ちならない最高幹部たちが病弱な自分が帝と知ったら泡を吹くことだろう。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・商売を離れた普通の社会では、一切の嘘や自慢話は、彼らにとって鼻持ちならないものなのである。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・トムはハンカチなど持っていなかったし、持っているやつらは鼻もちならないと思っていた。
(出典:トウェイン/鈴木幸夫訳『トム・ソーヤーの冒険』)
類語
・気障(きざ)
意味:服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・鼻に付く(はなにつく)
意味:飽きて嫌になる。また、人の振る舞いなどがうっとうしく感じられる。(出典:デジタル大辞泉)
・癇に障る(かんにさわる)
意味:気に入らないで腹立たしく思う。(出典:デジタル大辞泉)
・苦々しい(にがにがしい)
意味:心の中で、そのことをおもしろくなく感じる。非常に不愉快だ。たまらなくいやだ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反吐が出る(へどがでる)
意味:非常に不快な気持ちになる。(出典:デジタル大辞泉)