魅惑的
「魅惑的な女性」などのように使う「魅惑的」という言葉。
「魅惑的」は、音読みで「みわくてき」と読みます。
「魅惑的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「魅惑的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
魅惑的の意味
「魅惑的」には次の意味があります。
・ 魅力で人の心をひきつけまどわすさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「魅惑的」を分かりやすく言うと「冷静でいられなくなるほど魅力的である様子」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ことにそのオルガンの音が私には何んとも言うに言われず魅惑的だった。
(出典:堀辰雄『幼年時代』)
・恐ろしいのは、その動きか信じられないほど魅惑的だという事実だった。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・魅惑的でしかも手に入れがたいものを見ながら飲むのはすばらしかった。
(出典:スティーヴンスン/日高八郎訳『ジーキル博士とハイド氏』)
・けれどそれはこの世のものと思えないほど美しく、魅惑的でもあった。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』)
・そもそも、その台所にあるものがすべて私にとっては魅惑的だったのである。
(出典:ミラー/大久保康雄訳『南回帰線(上)』)
類語
・艶冶(えんや)
意味:なまめいて美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・妖艶(ようえん)
意味:あやしいほどになまめかしく美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・婀娜(あだ)
意味:たおやかで美しいさま。なよやかで、なまめかしいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・清艶(せいえん)
意味:清らかであでやかなこと。清らかでしとやかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・優婉(ゆうえん)
意味:やさしくしとやかなこと。美しくあでやかなこと。上品で美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)