魂
「魂を込める」などのように使う「魂」という言葉。
「魂」は、訓読みで「たましい」と読みます。
「魂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「魂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
魂の意味
「魂」には次の意味があります。
・生きものの体の中に宿って、心の働きをつかさどると考えられるもの。古来、肉体を離れても存在し、不滅のものと信じられてきた。霊魂。たま。(出典:デジタル大辞泉)
「魂」は「精神」や「心」という意味で使うこともあります。
例えば「大和魂(やまとだましい)」で「日本人としての心」というような意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その話を聞いただけでも、おれはもう魂が抜けたようになっているのだ。
(出典:岡本綺堂『青蛙神』)
・私は彼女の一瞥にすっかり魂を奪われてしまったと云ってもよかった。
(出典:大倉燁子『妖影』)
・彼女は私を信じ愛しそして私の魂のなかの私の誇る部分に触れてくれました。
(出典:倉田百三『青春の息の痕』)
・死人の魂が火になって現るるということは、琉球にても伝えられている。
(出典:井上円了『迷信と宗教』)
・武士にあつては武士魂なるものが、商人にあつては商人根性なのだもの。
(出典:尾崎紅葉『金色夜叉』)
類語
・精神(せいしん)
意味:物質に対し、人間を含む生命一般の原理とみなされた霊魂。(出典:デジタル大辞泉)
・精霊(せいれい)
意味:万物の根源をなすとされる不思議な気。(出典:デジタル大辞泉)
・心根(こころね)
意味:心の奥底。本当の心。真情。本性。(出典:デジタル大辞泉)
・心頭(しんとう)
意味:心。心の中。(出典:デジタル大辞泉)
・ソウル(soul)
意味:霊魂。魂。心。(出典:デジタル大辞泉)