魁
「流行の魁」などのように使う「魁」という言葉。
「魁」は、訓読みで「さきがけ」と読みます。
「魁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「魁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
魁の意味
「魁」には次の意味があります。
・他のものより先になること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「魁」は、もともと「真っ先に敵中に攻め入ること」を意味する言葉ですが、転じて「真っ先に何かをはじめること」や「物事のはじめとなること」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本のあるひと頃の流行の魁をなした人として、私は九条武子夫人を思い出します。
(出典:上村松園『好きな髷のことなど』)
・それがどうだ、脱盟者の魁となってしまったではないか。
(出典:森田草平『四十八人目』)
・十年昔、《時代がかった物》が大流行したのに魁けて、さる醸造家がこれを建てた。
(出典:フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』)
・だが、これは単に一般的現象の偶々魁になったということにすぎないのだ。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
類語
・フロントランナー
意味:(競走で)先頭を走る人。リードしている人。(出典:デジタル大辞泉)
・草分け(くさわけ)
意味:ある物事を初めて行うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・パイオニア
意味:ある分野の開拓者(出典:デジタル大辞泉)
・先駆(せんく)
意味:他に先がけて物事をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・創始(そうし)
意味:新たに物事をはじめること。また、物事のはじまり。(出典:デジタル大辞泉)
・開祖(かいそ)
意味:学問、芸術などの一派を始めた人。また、事業を最初に起こした人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・旗振り役(はたふりやく)
意味:ある物事を、その先頭に立って人々に働きかけながら推し進めること。(出典:デジタル大辞泉)
・生みの親(うみのおや)
意味:最初に作り出した人。(出典:デジタル大辞泉)