高潔
「高潔な人物」などのように使う「高潔」という言葉。
「高潔」は、音読みで「こうけつ」と読みます。
「高潔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「高潔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
高潔の意味
「高潔」には次の意味があります。
・けだかくて、けがれのないこと。人柄が立派で潔いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「高潔な人物」は「立派で潔い人物」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この娘の目的が高潔なものに違いないことは、彼もよく知っていた。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
・高潔な魂を持つ、立派な男だけが紳士と呼ばれるのだと教えてくれた。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第16巻 誓いのキスを夜明けまでに』)
・自分が高潔な人格だとは思わないが、大きな犯罪を犯すタイプでもない。
(出典:三雲岳斗『少女ノイズ』)
・それにしても、あの高潔にして誠実そのもののケントが追放されたとは!
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リア王』)
・つまりは、やっぱりルージン氏の高潔な気持とやらをあてにしているのだ。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
類語
・気高い(けだかい)
意味:すぐれて上品に見える。気品がある。(出典:デジタル大辞泉)
・無私(むし)
意味: 個人的な情にひかれたり、私利私欲を図ったりすることがないこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・ノーブル
意味:容貌や態度が、家柄・育ちの良さをうかがわせるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・端然(たんぜん)
意味:正しくととのったさま。きちんとしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・清貧(せいひん)
意味:貧乏だが、心が清らかで行ないが潔白であること。余分を求めず、貧乏に安んじていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)