骨折り
「骨折り損」などのように使う「骨折り」という言葉。
「骨折り」は、訓読みで「ほねおり」と読みます。
「骨折り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「骨折り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
骨折りの意味
「骨折り」には次の意味があります。
・苦労すること。精を出して働くこと。努力。(出典:デジタル大辞泉)
「骨折り」は、「仕事に対する報酬」という意味もありますが、上記の意味で使用されることが多いです。
「骨折り損」で「苦労が無駄になること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夏のことを思うとその道といい骨折りといい、馬鹿気たものだと思う。
(出典:板倉勝宣『春の上河内へ』)
・作るのにたいへん骨折ったものであり、得意になってるものであった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・私は自分の幸福と同じように、お前の幸福のために骨折っているのだ。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・こんな時間に探しまわったって、骨折り損になるだけだ。
(出典:レマルク/山西英一訳『凱旋門(上)』)
・後の場合なら、掛川に網を張っていてもまったくの無駄骨折りである。
(出典:藤沢周平『玄鳥』)
類語
・刻苦勉励(こっくべんれい)
意味:心身を苦しめてつとめはげむこと。苦労を重ねて一心に努力すること。(出典:
精選版 日本国語大辞典)
・精励(せいれい)
意味:一所懸命にはげむこと。つとめはげむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・熱心(ねっしん)
意味:一つの物事に精神を集中すること。熱中して行なうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・艱難(かんなん)
意味:困難な目にあうこと。つらい目にあうこと。苦労をすること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・辛酸(しんさん)
意味:つらく苦しいこと。辛苦。(出典:精選版 日本国語大辞典)