騙る
「息子を騙る」などのように使う「騙る」という言葉。
「騙る」は、訓読みで「かたる」と読みます。
「騙る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「騙る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
騙るの意味
「騙る」には次の意味があります。
・地位・名前などを偽る。詐称する。(出典:デジタル大辞泉)
「息子を騙る」で、「自分が息子であると嘘をつく」という意味になります。
また、「騙る」には「だまして金品をまき上げる」という意味もあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分の姓名を騙る者が現れようなどとは、夢にも考えなかった武蔵である。
(出典:自分の姓名を騙る者が現れようなどとは、夢にも考えなかった武蔵である。)
・いかに私の名を騙ろうとも、門を開けるはずはない。
(出典:池波正太郎『剣客商売 10 春の嵐』)
・誰かが集金人を騙って、牛河にドアを開けさせようとしたのかもしれない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・警察関係者を騙ったとはいえ、それが嘘であることぐらいはすぐに見破られるだろう。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・といってもありもしない財産を騙ったというわけではないのだろう。
(出典:フィッツジェラルド・フランシス・スコット『グレイト・ギャツビー』)
類語
・騙す(だます)
意味:うそを言って、本当でないことを本当であると思い込ませる。(出典:デジタル大辞泉)
・詐称(さしょう)
意味:氏名・住所・職業などをいつわっていうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・偽る(いつわる)
意味:だます。あざむく。(出典:デジタル大辞泉)
・嘘を吐く(うそをつく)
意味:うそをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・欺く(あざむく)
意味:言葉巧みにうそを言って、相手に本当だと思わせる。言いくるめる。(出典:デジタル大辞泉)