騒然
「現場は騒然となる」などのように使う「騒然」という言葉。
「騒然」は、音読みで「そうぜん」と読みます。
「騒然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「騒然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
騒然の意味
「騒然」には次の意味があります。
・ざわざわとさわがしいさま。また、不穏で落ち着かないさま。(出典:デジタル大辞泉)
「騒然」という言葉をわかりやすく言うと、「人々がざわついている様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すると部屋部屋の硝子戸が、がたがたと開いて四辺が騒然としはじめた。
(出典:北条民雄『間木老人』)
・最近設計図が発見されて美術界や建築界を騒然とさせてるのよ。
(出典:遠藤徹『姉飼』)
・だが当時は、ベトナム戦争や大統領の暗殺で世の中は騒然としていた。
(出典:松平維秋『松平維秋の仕事』)
・そして騒然とした市内で別のトラックと衝突して路上に放り出された。
(出典:工藤美代子『工藤写真館の昭和』)
・彼らは周囲の騒然とした雰囲気に油断したのか、話し声が高くなっていた。
(出典:吉村達也『逆密室殺人事件』)
類語
・やかましい
意味:声や物音などが騒がしい。うるさく、不快である。(出典:デジタル大辞泉)
・騒騒しい(そうぞうしい)
意味:物音や人声が多くてうるさい。さわがしい。(出典:デジタル大辞泉)
・にぎやか
意味:人などが多く集まって活気のあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・喧騒(けんそう)
意味:物音や人声のうるさく騒がしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・喧喧囂囂(けんけんごうごう)
意味:大勢の人がやかましく騒ぎたてるさま。(出典:デジタル大辞泉)