飽き性
「飽き性な人」などのように使う「飽き性」という言葉。
「飽き性」は、「あきしょう」と読みます。
「飽き性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「飽き性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
飽き性の意味
「飽き性」には次の意味があります。
・何でもすぐ飽きが来る性格。または、そうした性分の人。(出典:実用日本語表現辞典)
「飽き性」をわかりやすく言うと「飽きっぽい性格・人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかもNくん、生まれもっての飽き性である。
(出典:中場利一『さあ、きょうからマジメになるぞ!』)
・しかも、いつもだと惚れこんで訳しはじめたつもりが、半分いかないうちに熱のさめてくる飽き性のぼくなのに、この長篇にかぎってふしぎにそれがなかった。
(出典:ディック/朝倉久志訳『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』)
・綾子はまた、少し飽き性でもあった。
(出典:城山三郎『打出小槌町一番地』)
・気が多いというか、飽き性というか、おそらく精神病に近いものだと思うのだが、僕だって、学校を出た当座は、大いに金儲かねもうけをやるつもりで、本場の大阪で貿易商の番頭に住み込んだものです。
(出典:江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』)
・そうして、いつか戴くところの司権者を変えてしまう、下民の力と、その飽き性が恐い。
(出典:吉川英治『大谷刑部』)
類語
・浮気(うわき)
意味:気まぐれに異性から異性へと心を移すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・移り気(うつりぎ)
意味:興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。(出典:デジタル大辞泉)
・気移り(きうつり)
意味:関心や注意が一つのところに集中せず、他のものへと移ってゆくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・気まぐれ(きまぐれ)
意味:気分が変わりやすく、また、予測も付きにくいこと。(出典:実用日本語表現辞典)
・多情(たじょう)
意味:気の移りやすいこと。気まぐれであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)