颯爽
「颯爽と歩く」などのように使う「颯爽」という言葉。
「颯爽」は、音読みで「さっそう」と読みます。
「颯爽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「颯爽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
颯爽の意味
「颯爽」には次の意味があります。
・人の姿や態度・行動がきりっとして、見る人にさわやかな印象を与えるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「颯」は「風の吹くさま」や「きびきびしたさま」、「爽」は「さわやか」や「すがすがしい」を意味する漢字です。
「颯爽」は「人の行動などがきびきびとしていて、さわやかなさま」という意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・画面に報道部の山口記者が、颯爽と登場する。
(出典:樋口有介『魔女』)
・彼は颯爽として出て行ったが、言葉の通り一時間して舞い戻ってきた。
(出典:松本清張『高台の家』)
・その男は奇妙なことに、雪の降る中をワイシャツ姿で颯爽と歩いていた。
(出典:泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽 (亜愛一郎シリーズ1)』)
・その中で、なつきはまるで空中を飛んでいるかのように、颯爽としていた。
(出典:赤川次郎『フルコース夫人の冒険』)
・二人とも颯爽としていて、空を仰いで胸をはって歩くという感じであった。
(出典:巖谷大四『懐しき文士たち 昭和篇』)
類語
・可憐(かれん)
意味:姿・形がかわいらしく、守ってやりたくなるような気持ちを起こさせること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・華々しい(はなばなしい)
意味:華やかであるさま、華やかで優れているさま。(出典:実用日本語表現辞典)
・鮮烈(せんれつ)
意味:あざやかではっきりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)