風采
「風采が上がらない」などのように使う「風采」という言葉。
「風采」は、音読みで「ふうさい」と読みます。
「風采」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「風采」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
風采の意味
「風采」には次の意味があります。
・容姿・服装・態度などの、人の見かけ上のようす。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「風采」は「人の見た目の印象」を意味します。つまり、「風采が上がらない」は「見た目がパッとしない」ということを表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その当時の彼の地の新聞は彼の風采と講演ぶりを次のように伝えている。
(出典:寺田寅彦『アインシュタイン』)
・しかし明らかに王はかつての勢力的な覇王とは異なる風采となっていた。
(出典:伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』)
・風采もよかったし、何よりも遊び慣れていてやることがスマートだった。
(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
・風采からみて豊かな人ではなさそうだが、とにかく威厳を張っている。
(出典:松本清張『小説東京帝国大学(上)』)
・一人は実直だが風采の上らない亭主といつまでも添いとげねばならない。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 16 八丁堀の湯屋』)
類語
・風貌(ふうぼう)
意味:風采と容貌。身なりや顔つきなど、外から見たその人のようす。(出典:デジタル大辞泉)
・容姿(ようし)
意味:顔だちとからだつき。すがたかたち。(出典:デジタル大辞泉)
・風体(ふうてい)
意味:身なり。姿。みかけ。様子。ふうたい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・体裁(ていさい)
意味:世間の人の目にうつる自分のかっこう。世間体。みえ。(出典:デジタル大辞泉)
・見て呉れ(みてくれ)
意味:みかけ。外見。外観。体裁。(出典:デジタル大辞泉)