願ったり叶ったり
「そんな条件は願ったり叶ったりだ」などのように使う「願ったり叶ったり」という言葉。
「願ったり叶ったり」は、訓読みで「ねがったりかなったり」と読みます。
「願ったり叶ったり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「願ったり叶ったり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
願ったり叶ったりの意味
「願ったり叶ったり」には次の意味があります。
・希望と一致すること。すっかり願い通りになること。(出典:デジタル大辞泉)
「そんな条件は願ったり叶ったりだ」は「そんな条件は希望と一致している」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは向こうにとっても願ったり叶ったりの状況だったらしい。
(出典:吉村達也『スイッチ』)
・静かな休息を望む者にとっては願ったり叶ったりの、夢のユートピア。
(出典:枯野瑛『銀月のソルトレージュ2 金狼の住処』)
・願ったり叶ったりで、この上もない結構な事でございますが、ただ彼人に困りますので。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)
・リュウジにとってはアピールできる願ったり叶ったりの状況だった。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』)
・こんな事情だから、ド・ナンセルの招待は実に願ったり叶ったりだと思うね。
(出典:レニエ『燃え上る青春』)
類語
・便宜(べんぎ)
意味:ある目的や必要なものにとって好都合なこと。便利がよいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・好都合(こうつごう)
意味:条件などにかなっていて、都合がよいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・便利(べんり)
意味:目的を果たすのに都合のよいこと。あることをするのに重宝で、役に立つこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・タイムリー
意味:タイミングがよいさま。好都合なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・似つかわしい(につかわしい)
意味:いかにもふさわしい。似合わしい。(出典:デジタル大辞泉)