頭を冷やす
「一旦頭を冷やすために休憩する」などのように使う「頭を冷やす」という言葉。
「頭を冷やす」は、「あたまをひやす」と読みます。
「頭を冷やす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頭を冷やす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
頭を冷やすの意味
「頭を冷やす」には次の意味があります。
・興奮した気持ちをおさえる。気持ちを冷静にする。(出典:デジタル大辞泉)
頭に血が登って火照った状態を冷やすことによって、冷静になるという意味の言葉になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・十年間という期間も、頭を冷やすに充分な期間と思われていたのであろう。
(出典:塩野七生『ローマ人の物語1』)
・言う事を聞く振りをして、頭を冷やさせる方に持って行こうとした。
(出典:内田春菊『犬の方が嫉妬深い』)
・しかし頭を冷やしてみると、自分がどれほど賢明だったかわかってきた。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンの騎士〔上〕』)
・寝て頭を冷やさせるのよ: 二人の警備兵はうかぬ顔で彼女を見つめ。
(出典:ハーバート『デューン・砂の惑星2』)
・清が頭を冷やしているうち、宗助はやはり精いっぱい肩を抑えていた。
(出典:夏目漱石『門』)
類語
・冷静(れいせい)
意味:感情に動かされることなく落ち着いていて物事に動じないこと。心静かなこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・落ち着く(おちつく)
意味:心が安まる。(出典:デジタル大辞泉)
・間を置く(まをおく)
意味:時間的または距離的に、間隔をあける。(出典:デジタル大辞泉)
・一呼吸(ひとこきゅう)
意味:少しだけ間をとること。また、その間。(出典:デジタル大辞泉)
・矛を収める(ほこをおさめる)
意味:争いや攻撃をやめる。(出典:デジタル大辞泉)