領袖
「大派閥の領袖」などのように使う「領袖」という言葉。
「領袖」は、音読みで「りょうしゅう」と読みます。
「領袖」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「領袖」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
領袖の意味
「領袖」には次の意味があります。
・ある集団の中心となる人物を指すことば。(出典:故事成語を知る辞典)
「領袖」とは、ある集団の元締めになるような中心人物のことを言います。
その集団の中の権力者でもあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつも抑制していたのだ。大派閥の領袖として、保身の術でもあり、発展のための作戦でもあった。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 5 (五)』)
・そんなわけで、劉備という領袖を他所から迎えなければならなかったのだ。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 3 (三)』)
・武者小路大使の要請というより、事実はナチスの領袖の要請であった。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)
・この間、派閥の領袖である大平正芳、中曾根康弘は見てみぬ振りをした。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・なぜだか、わかるかい?それは領袖連がぼくたちを恐れているからさ。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(3部)』)
類語
・治者(ちしゃ)
意味:一国を統治する人。国や地域の統治者。また、権力をもっている者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・首脳(しゅのう)
意味:組織や団体の中心にいて指導的な役割を果たす人。(出典:デジタル大辞泉)
・総帥(そうすい)
意味:全軍をひきいて指揮する人。総大将。(出典:全軍をひきいて指揮する人。総大将。)
・頭目(とうもく)
意味:かしら。首領。おさ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・盟主(めいしゅ)
意味:同盟の主宰者。仲間のなかで中心となる者。(出典:精選版 日本国語大辞典)