順当
「強豪校が順当に残る」などのように使う「順当」という言葉。
「順当」は、音読みで「じゅんとう」と読みます。
「順当」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「順当」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
順当の意味
「順当」には次の意味があります。
・順序に従っていて適当であるさま。そうであるのがあたりまえであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「順当」をわかりやすくいうと、物事の並びかたや手順などに違和感がなく当たり前であること、という意味になります。
当然だと感じたり一般的だと感じたりする状況でも使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・シンデレラ役はクラス一の美人だった晶子ちゃんが順当に決まった。
(出典:米原万里『パンツの面目ふんどしの沽券』)
・彼は長男だったから、順当にいけば店を継ぐことになるはずだった。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・だから、自動車を買うとなれば、まずこの辺へ来ると見るのが順当でしょう。
(出典:広瀬正『マイナス・ゼロ』)
・しかし、そこからコーラルまでは順当にいったとしても七日の道のりだ。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第1巻 「放浪の戦士」』)
・次回は、意外だったり順当だったりする人たちによる外伝となる予定です。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第14巻』)
類語
・穏当(おんとう)
意味:物事がむりなく、よく道理にかなっているさま。妥当なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・至当(しとう)
意味:きわめてよく当てはまること。この上もなく適当であること。また、きわめて当然であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・適正(てきせい)
意味:適当で正しいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・適切(てきせつ)
意味:状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・妥当(だとう)
意味:実情によくあてはまっていること。適切であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)