霊長
「万物の霊長」などのように使う「霊長」という言葉。
「霊長」は、音読みで「れいちょう」と読みます。
「霊長」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「霊長」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
霊長の意味
「霊長」には次の意味があります。
・霊妙な力を備えていて、他の中で最もすぐれているもの。(出典:デジタル大辞泉)
不思議な力を持っていて、他の中で最も優秀なことを意味します。
よく耳にする霊長類は霊長目の総称のこと。
哺乳綱のサル目を指しておりヒトも含まれています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人間は万物の霊長とはよく云ったもので、人間の身体は微妙なものだな。
(出典:坂口安吾『女剣士』)
・わたしたち人類が地球上で万物の霊長となっていられる所以である。
(出典:星新一『生命のふしぎ』)
・他の霊長類と比較して、人間はさまざまな特徴をもっている。
(出典:竹内久美子『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』)
・ヤツを後押ししたのは霊長の世を維持しようとする有象無象の下衆どもだ。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
・人間の能力の高いところがあるだけであって、必ずしも霊長というようなすぐれたものではないでしよう。
(出典:横尾忠則『わが坐禅修行記』)
類語
・霊長目(れいちょうもく)
意味:哺乳綱の一目。原猿亜目と真猿亜目の二亜目を含む。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・偉大(いだい)
意味:すぐれて大きいさま。非常にりっぱなさま。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・士人(しじん)
意味:高い教養と徳を備えた人。(出典:デジタル大辞泉)
・万物の霊長(ばんぶつのれいちょう)
意味:万物の中で最もすぐれているもの、すなわち人間のこと。(出典:デジタル大辞泉)