電光石火
「電光石火のスピード」などのように使う「電光石火」という言葉。
「でんこうせっか」と読みます。
「電光石火」と聞いて一番に思い浮かぶのは、ポケットモンスターに出てくるピカチュウの技ではないでしょうか?名前は聞いたことあるけど、意味を説明しようとすると意外に分からない人が多いかもしれません。
この記事では「電光石火」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
電光石火の意味
「電光石火」には次の二つの意味があります。
1 稲妻や火打ち石が発する閃光(せんこう)。きわめて短い時間のたとえ。
2 動作が、きわめて速いこと。すばやいこと。
(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味と使い方については下記の通りです。
電光石火の意味①「稲妻や火打ち石が発する閃光(せんこう)。きわめて短い時間のたとえ。」
「電光石火」の一つ目の意味は、「稲妻や火打ち石が発する閃光(せんこう)。きわめて短い時間のたとえ。」です。
わかりやすく言うと「火花のように非常に短い時間」というような意味になります。
この意味では時間を表す言葉となり、言葉の由緒的にはこちらの方が正しい意味となります。
使い方・例文
・第六系列エネルギーだけに可能な電光石火のスピードで伸びていった。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『ヴァレロンのスカイラーク』)
・あの瞬間にわたしを電光石火の如く襲った感情をどう表現したらいいのだろう。
(出典:米原万里『パンツの面目ふんどしの沽券』)
・しかも、ディスの恋ときたら、まったく電光石火のような素早さでした。
(出典:オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(上)』)
・この種の情報というものは電光石火のごとく伝わるものらしい。
(出典:佐竹一彦『ショカツ』)
・こうしたことすべては電光石火のうちに終っていた。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(中) 地の果ての燈台』)
電光石火の意味②「動作が、きわめて速いこと。すばやいこと。」
「電光石火」の二つ目の意味は、「動作が、きわめて速いこと。すばやいこと。」です。
わかりやすく言うと「動きや動作が極めて素早いこと」というような意味になります。
この意味では動作を表す言葉になり、ポケットモンスターにでてくるピカチュウの技はこちらの意味で使われています。
使い方・例文
・わたしの白刃が再度電光石火一閃すると、その戦士の首は胴から離れた。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・電光石火のすばやさで、彼はそれを深く警部の胸に突き刺した。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国鉄釘殺人事件』)