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雪月花とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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雪月花

「こよみと雪月花」などのように使う「雪月花」という言葉。

「雪月花」は、音読みで「せつげつか」と読みます。

「雪月花」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「雪月花」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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雪月花の意味

「雪月花」には次の意味があります。

特に四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花。四季の自然美の総称として用いる語。(出典:精選版 日本語大辞典)

 日本画や、華道、茶道など日本固有の流儀において日本の四季が様々な良い影響を与えて洗練された所作を生み出している様子を俯瞰して見る時に感じる、四季のうつろいのことです。 

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・あの夜、帰って行ったおいねは雪月花の風景を、どんな気持で眺めただろうと思う。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 22 清姫おりょう』)

・藤原時代の御殿の風俗を雪月花の三幅に描き出したものでございます。
(出典:上村松園『画筆に生きる五十年』)

・これは一つには古来の伝統による雪月花の組み合わせにもよる事であろうが、しかし月花の定座に雪を加えてはたしかに多すぎてかえって統率が乱れる。
(出典:寺田寅彦『連句雑俎』)

・崖の見晴らしに建てたのですから、俗に雪月花によしというわけで、両国に花火のある夜などは、わざわざ子供を連れて見せに行ったりしました。
(出典:小金井喜美子『鴎外の思い出』)

雪月花などという日本的な特産物は、それが季節感の代表であると共に、また日本人の時間的観念とも密接に関係している。
(出典:福永武彦『第四随筆集 夢のように』)

・数限りない自然現象が、細かい筆致で描かれて、まことに詩的で、雪月花を友にしてきたわれわれ日本人にも親しみやすく、単なる心理解剖の小説とは違っている。
(出典:コレット/石川登志夫訳『青い麦』)

・人の楽しみに、競馬麻雀酒ごるふあり、四季のながめに雪月花あるといえども、きわまるは色なり。
(出典:野坂昭如『四畳半色の濡衣』)

・天地人とか雪月花というような三分説的な考え方を、日本人が愛好するようになったのは、いつごろからか、そしてどういう理由からであろうか。
(出典:湯川秀樹『創造的人間』)

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