雑木林
「うっそうとした雑木林」などのように使う「雑木林」という言葉。
「雑木林」は「ぞうきばやし」と読みます。
「雑木林」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雑木林」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
雑木林の意味
「雑木林」には次の意味があります。
・さまざまの木が入りまじって生えている林。(出典:デジタル大辞泉)
「雑木林」をわかりやすく言うと、いろいろな種類の広葉樹が育った人里の近くにある林のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・気がついてみると私は雑木林のなかの草のうえに仰向けになっていた。
(出典:ドイル/延原謙訳『失われた世界』)
・道はすべて曲線で構成され、途中の家は、雑木林に囲まれて斜面に立つ。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・さらにその向こうには雑木林かと見間違うほどの広大な庭が広がっている。
(出典:大石圭『自由殺人』)
・朝倉は道と平行した雑木林の縁に沿って、貯水池のほうに戻っていった。
(出典:大藪春彦『蘇える金狼 完結篇』)
・雑木林も全部が切り倒されたのではなく、あちこちに森を残している。
(出典:松本清張『証明』)
・雑木林から出て左に折れる際、右手に人が倒れているのがちらと見えた。
(出典:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)
類語
・藪(やぶ)
意味:草木や竹が生い茂っている所。(出典:デジタル大辞泉)
・叢林(そうりん)
意味:樹木が群がって生えている林。(出典:デジタル大辞泉)
・茂み(しげみ)
意味:草木の生い茂っている所。(出典:デジタル大辞泉)
・茂り(しげり)
意味:草木などが生い茂ること。また、茂った所。しげみ。(出典:デジタル大辞泉)
・疎林(そりん)
意味:立ち木のまばらな林。(出典:デジタル大辞泉)