隔絶
「隔絶された世界」などのように使う「隔絶」という言葉。
「隔絶」は、音読みで「かくぜつ」と読みます。
「隔絶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「隔絶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
隔絶の意味
「隔絶」には次の意味があります。
・かけ離れていること。遠くへだたっていること。(出典:デジタル大辞泉)
遠く離れており、関係が絶たれていることを意味します。
「隔絶された世界」は「遠く隔たっている世界」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういう意味で、村の中心ではあるのだけど、隔絶されているんです。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・両方の出来ごとの間には、時間の一致はあっても空間は隔絶している。
(出典:松本清張『火と汐』)
・間から隔絶するというのは、こういうことなのだと、そんな風にも思った。
(出典:西尾維新『少女不十分』)
・世界が汚染物質によって隔絶されていない世界で戦う英雄の話だ。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス06 レッド・ノクターン』)
・この小社会においては、社長という地位にたいした隔絶感はないらしい。
(出典:野尻抱介『ふわふわの泉』)
類語
・隔離(かくり)
意味:へだたること。(出典:デジタル大辞泉)
・遊離(ゆうり)
意味: 他と離れて存在すること。 (出典:デジタル大辞泉)
・隔たる(へだたる)
意味: 間に距離があって離れる。また、距離ができて離れる。(出典:デジタル大辞泉)
・離礁(りしょう)
意味:船が、のりあげた暗礁から離れること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遠心(えんしん)
意味:中心から遠ざかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)