「不祥事を深く陳謝する」などのように使う「陳謝」という言葉。
「陳謝」は、音読みで「ちんしゃ」と読みます。
「陳謝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「陳謝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
陳謝の意味
「陳謝」には次の意味があります。
・事情を述べてわびること。(出典:デジタル大辞泉)
「謝罪」は詫びる行為全体を指しますが、「陳謝」は理由や弁解を添えて謝ることを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かつての上司はまっさおになって、庭に土下座して陳謝した。
(出典:中村希明『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』)
・之は儀礼からではなく陳謝しなければならないことだ。
(出典:戸坂潤『読書法』)
・しかし、珍しくその眼に、ちらっと陳謝とも感謝ともつかぬ光がかすめたようだ。
(出典:山田風太郎『修羅維新牢』)
・その日彼はまず営業担当役員に呼ばれ、事件の被害のことで陳謝された後、その場でフロア長就任を命じられた。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・三菱商事の社長が陳謝した事件である。
(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
類語
・詫びる(わびる)
意味:自分の非を認めて、相手の許しを請う。あやまる。(出典:デジタル大辞泉)
・謝罪(しゃざい)
意味:罪や過ちをわびること。(出典:デジタル大辞泉)
・謝辞(しゃじ)
意味:謝罪の言葉。(出典:大辞林 第三版)
・平謝り(ひらあやまり)
意味:ひたすらわびること。平身低頭してあやまること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・深謝(しんしゃ)
意味:心からわびること。(出典:デジタル大辞泉)