陳列
「きれいに陳列された商品」などのように使う「陳列」という言葉。
「陳列」は、音読みで「ちんれつ」と読みます。
「陳列」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「陳列」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
陳列の意味
「陳列」には次の意味があります。
・人に見せるために、品物を並べること。(出典:デジタル大辞泉)
「陳列」という言葉をわかりやすく言うと、「お客様や来場者に商品を見てもらうために、お店や展示場などに商品を配置すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いまの気持がすぐに変わって、陳列の中に向かうようなことはなかった。
(出典:松本清張『波の塔(下)』)
・フレンチ夫人があの陳列窓の中で殺されたものでないのは全く明白です。
(出典:クイーン/石川年訳『フランス・デパート殺人事件』)
・陳列ケースのガラスの上に荷物を載せて覆いを取ると、箱があらわれた。
(出典:川上弘美『蛇を踏む』)
・山代は陳列されてある作品の前に立って、一点一点ゆっくりと見て行った。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・例の身許不明の死体は陳列されたままで、老刑事は帰って来ていなかった。
(出典:ガボリオ/松村喜雄訳『ルコック探偵(上)』)
類語
・展示(てんじ)
意味:美術品・商品などを並べて一般に公開すること。(出典:デジタル大辞泉)
・展覧(てんらん)
意味:書画・物品などを広げたり並べたりして一般に見せること。(出典:デジタル大辞泉)
・出品(しゅっぴん)
意味:展覧会・陳列場などに、作品・物品を出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・展観(てんかん)
意味:作品や品物などを並べて広く一般に見せること。(出典:デジタル大辞泉)
・ディスプレー
意味:陳列すること。展示すること。特に商品などを効果的に配置すること。(出典:デジタル大辞泉)