陰口
「クラスメイトの陰口を聞いてしまった」などのように使う「陰口」という言葉。
「陰口」は、訓読みで「かげぐち」と読みます。
「陰口」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「陰口」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
陰口の意味
「陰口」には次の意味があります。
・その人のいない所で、その人の悪口を言うこと。また、その悪口。陰言。かくれごと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「陰口」をわかりやすく言うと「本人がいない所で、その人の嫌いなところを言うなどして、悪く言うこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰かの人格を否定したり、陰口を言ったりするところを見たことがない。
（出典：喬林知『今日からマ王 第10巻 外伝 「お嬢様とは仮の姿!」』）
・周囲からは成績を無視して高望みをしすぎる、と陰口を叩かれていた。
（出典：色川武大『花のさかりは地下道で』）
・いくらなんでもその先を言うのは、陰口というものではなかろうかと思ったのだ。
（出典：米澤穂信『小市民シリーズ3-2 秋期限定栗きんとん事件〈下〉』）
・もはや不和もなく、寄り集まりもなく、陰口もなく、離れた群れもない。
（出典：ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』）
・私の陰口というのはかなり手が込んでて、絶対にストレートにはいわないの。
（出典：林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』）
類語
・誹謗（ひぼう）
意味：他人を悪く言うこと。そしること。（出典：デジタル大辞泉）
・中傷（ちゅうしょう）
意味：根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。（出典：デジタル大辞泉）
・罵倒（ばとう）
意味：激しくののしること。ひどい悪口を言うこと。罵殺。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・憎まれ口（にくまれぐち）
意味：人に憎まれるようなことを言うこと。また、その言葉。（出典：デジタル大辞泉）
・扱き下ろす（こきおろす）
意味：欠点などを殊更に指摘して、ひどくけなす。（出典：デジタル大辞泉）
