闇雲
「闇雲に走る」などのように使う「闇雲」という言葉。
「闇雲」は、訓読みで「やみくも」と読みます。
「闇雲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「闇雲」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
闇雲の意味
「闇雲」には次の意味があります。
・ 先の見通しもなくむやみに事をすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
闇のなかで雲をつかむように、後先を考えずに行動する様子を指す言葉です。副詞的に「むやみやたら」という意味も持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それきり後も見ず、おれは最初の交差点を右に折れ、闇雲に突っ走った。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター14 エイリアン魔神国 完結篇2』)
・かと言って闇雲に探しに出る勇気もなく、こうして心配することしかできない。
(出典:山田悠介『パズル』)
・しかし、闇雲のうちにも、自分なりにその努力はしたといえるのだ。
(出典:李成『砧をうつ女』)
・精神治療というのは、闇雲に結論を急いでもだめなんだという。
(出典:赤瀬川原平『老人力 全一冊』)
・闇雲に戦いたがる奴が必ずしも強い奴だとは限らんだろう? .
(出典:秋山瑞人『龍盤七朝DRAGONBUSTER 第三回(電撃hp Vol.47)』)
・あてもないのにじっとしていることもできず、 街の中をひとり闇雲に巡った。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ3 鳴滝こより』)
・闇雲に手を振り回わす喧嘩なら、相手はそういう怪我をしない。
(出典:夢枕獏『東天の獅子 第二巻 天の巻・嘉納流柔術』)
・闇雲に進んでしまったので、どっちから来たのかも見当がつかなくなっている。
(出典:宮部みゆき『孤宿の人 (下)』)