間借り
「事務所を間借りする」などのように使う「間借り」という言葉。
「間借り」は、訓読みで「まがり」と読みます。
「間借り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「間借り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
間借りの意味
「間借り」には次の意味があります。
・代金を払って他人の家の一室を借りること。(出典:デジタル大辞泉)
「間借り」は本来、上記の意味の言葉ですが、転じて「部屋の使っていないスペースを借りること」という意味でも使います。
「間」の字は「部屋」という意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・伊藤はすぐに上京して私の間借りしていた三畳の部屋へやつてきた。
(出典:伊丹万作『私の活動写真傍観史』)
・島本と妹と夫婦の四人は、間借りの一間に肩を寄せ合って暮らしていた。
(出典:森村誠一『魔少年』)
・なお、女たちの多くはこの一年契約の間、店のママのもとに間借りする。
(出典:呉善花『スカートの風』)
・私がまだ伝肇寺の間借りをしていた時代だからかなり古い話である。
(出典:北原白秋『フレップ・トリップ』)
・今の兵吾はいうならば、彼女の精神に間借りしているような状態なのである。
(出典:上遠野浩平『ぼくらは虚空に夜を視る』)
類語
・借家(しゃくや)
意味:家を他人から借りること。また、借りた家。しゃっか。(出典:デジタル大辞泉)
・借宅(しゃくたく)
意味:家を借りること。また、その借りた家。借家。借屋。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・賃借(ちんしゃく)
意味:相手方に賃料を支払い、物を借りること。賃借り。(出典:デジタル大辞泉)
・借用(しゃくよう)
意味:借りて使うこと。使うために借りること。(出典:デジタル大辞泉)
・仮寓(かぐう)
意味:仮に住むこと。また、その家。仮住まい。寓居。(出典:デジタル大辞泉)