門出
「人生の門出を祝おう」などのように使う「門出」という言葉。
「門出」は、訓読みで「かどで」と読みます。
「門出」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「門出」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
門出の意味
「門出」には次の意味があります。
・旅などのために、自分の家を出発すること。(出典:デジタル大辞泉)
「門出」をわかりやすく言うと「今いる場所から、新しい場所へと出発すること」を指し、卒業や就職、結婚など、人生のステージが変わる節目で使われることが多い言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「これがお前の門出を祝うお酒だよ」こう言って一口飲んで弟にさした。
(出典:森鴎外『山椒大夫』)
・彼は外猫としては幸運な門出をしたといわなくてはなるまい。
(出典:塩田丸男『天からやって来た猫』)
・昔は狩人が門出の時にオシラ様に祈って今日はどの方面の山に行ったらよいかを定めた。
(出典:柳田国男『遠野物語 付・遠野物語拾遺』)
・天が彼の門出を祝してこのような日をあたえてくれたかのように思われた。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』)
・そして、ほんとうに恋した男と迎える新しい門出に胸をときめかせるのだ。
(出典:東山彰良『流』)
類語
・スタート
意味:出発・開始すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・旅立ち (たびだち)
意味:旅に出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・発足 (ほっそく)
意味:組織や機構などが設けられ、活動を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
・出航 (しゅっこう)
意味:船が航海に出ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・転機 (てんき)
意味:他の状態に転じるきっかけ。(出典:デジタル大辞泉)