鑑みる
「過去を鑑みる」などのように使う「鑑みる」という言葉。
「鑑みる」は、訓読みで「かんがみる」と読みます。
「鑑みる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鑑みる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
鑑みるの意味
「鑑みる」には次の意味があります。
・先例や規範に照らし合わせる。他を参考にして考える。(出典:大辞林 第三版)
鑑みるとは、他をじっくり見て検討し、考えることをいいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも、今の彼女を鑑みるに、答えてくれるだけ有り難いのかもしれない。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・国際花火大会の代表となっていることを鑑みて、その結果を待つこととなった。
(出典:定金伸治『ユーフォリ・テクニカ王立技術院物語』)
・今の不安定な国情を鑑みて、すぐにも捕縛したい気持ちを抑えてのことだ。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・それ故私はこの男の知識が今までも正確であったことに鑑み、一切彼のいうことを信頼することにした。
(出典:ヘディン/岩村忍訳『中央アジア探検記』)
・そのスペックを鑑みるだけで警備員たちが太刀打ちできないのは明白だった。
(出典:虚淵玄『鬼哭街』)
類語
・検討(けんとう)
意味:よく調べ考えること。種々の面から調べて、良いか悪いかを考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・思案(しあん)
意味:あれこれと考えめぐらすこと。また、その考え。(出典:デジタル大辞泉)
・比較(ひかく)
意味:二つ以上のものを互いにくらべ合わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・類比(るいひ)
意味:比べ合わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・慮る(おもんぱかる)
意味:あれこれ思いめぐらす。(出典:大辞林 第三版)