鏡餅
「鏡餅を置く」などのように使う「鏡餅」という言葉。
「鏡餅」は、訓読みで「かがみもち」と読みます。
「鏡餅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鏡餅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
鏡餅の意味
「鏡餅」には次の意味があります。
・平たく円形に作った餅。大小2個をひと重ねにし、正月や祝いのとき、神仏に供える。(出典:デジタル大辞泉)
一年の無病息災を願い、年神様の力を与えてもらうために供えるお餅です。
また一年の豊作を願って新しい門出を祝うという意味もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鏡餅が狸になったみたいな顔しててね、どう見ても男じゃないんだ。
(出典:橋本治『その後の仁義なき桃尻娘 桃尻娘2』)
・見れば教室の隅には鏡餅のようなシルエットの男子がいた。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 1 本編』)
・兄が頤おとがひで示した前の方の根太板ねだいたの上に、正月の鏡餅の様に白い或物が載のつて居る。
(出典:与謝野寛『蓬生』)
・月見の宴でお餅もちを盛ったり、正月に鏡餅を載せたりする、あの三方である。
(出典:井沢元彦『GEN 源氏物語 秘録』)
・その晩には仮宮の前へ、誰がするともなく、おびただしい鏡餅の供え物です。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・供え餅(そなえもち)
意味:神仏に供える鏡餅(かがみもち)。(出典:デジタル大辞泉)
・具足餅(ぐそくもち)
意味:武家で、正月に鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾って、その前に供えた鏡餅。(出典:デジタル大辞泉)
・丸餅(まるもち)
意味:まるい形にととのえた餅。(出典:デジタル大辞泉)
・重ね餅(かさねもち)
意味:大小二つ重ねにした餅。(出典:デジタル大辞泉)
・御飾り(おかざり)
意味:神仏の前の飾りつけ、または供え物。(出典:デジタル大辞泉)