錠前
「錠前屋」などのように使う「錠前」という言葉。
「錠前」は、重箱読み(じゅうばこよみ)で、上の字を音として、下の字を訓として「じょうまえ」と読みます。
「錠前」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「錠前」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
錠前の意味
「錠前」には次の意味があります。
・戸やふたなど、開けたてする所につけて、他人が勝手に開けられないようにする金具。(出典:デジタル大辞泉)
「錠前」は「錠前をおろす」などのように使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・服に手を通してみると、錠前屋の仕事服を着た自分がかなり滑稽に見えた。
(出典:ヘッセ/岩淵達治訳『車輪の下』)
・やがて外の様子をうかがってしまうと、彼は鍵を錠前の中に差し込んだ。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・吉兵衛は出入りの大工に頼んでその廊下の一隅に錠前付きの扉を作らせた。
(出典:松井今朝子『辰巳屋疑獄』)
・結果として戸はオールダショットから錠前屋を呼んで開けねばならなかった。
(出典:三上於菟吉『曲れる者』)
・みんなが出ていったあとで、魔法の錠前や門をいくつも掛けているところだった。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 5 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)』)
類語
・錠(じょう)
意味:戸締まりなどに用いる金具。(出典:デジタル大辞泉)
・鍵(かぎ)
意味:錠(じょう)の穴に差し込み、開閉するための金属製の道具。(出典:デジタル大辞泉)
・鉤(かぎ)
意味:先の曲がった金属製の器具。(出典:デジタル大辞泉)
・キー
意味:鍵(かぎ)。(出典:デジタル大辞泉)
・ロック
意味:鍵(かぎ)をかけること。(出典:デジタル大辞泉)