金輪際
「金輪際ごめんだ」などのように使う「金輪際」という言葉。
「金輪際」は、音読みで「こんりんざい」と読みます。
「金輪際」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「金輪際」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
金輪際の意味
「金輪際」には次の意味があります。
・強い決意をもって否定する意を表す語。(出典:デジタル大辞泉)
簡単に言い換えると「絶対」や「断じて」といった意味になります。
金輪際は仏教の語で「地の深い底」という意味を持つことから、金輪際は極限まで強い決意をもって否定する意味合いになりました。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれ以上のものはこの世の中に後にも先にも金輪際存在いたしません。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・その待つ対象が、彼の満足できるものでないと、金輪際彼はうごかない。
(出典:山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』)
・他人ひとさまに涙を見せることは金輪際ございませんが、家ではどうもいけません。
(出典:井上靖『星と祭上』)
・だから俺あ、女なんてものは金輪際、信用しねえことにしてるんだ。
(出典:石坂洋次郎『陽のあたる坂道』)
・普通人は金輪際入れず、本人と本人の望む人間だけ、その世界へ入る。
(出典:山田風太郎『死言状』)
類語
・二度と(にどと)
意味:同じような状況が重ねて起こるとは、まず考えられないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一切(いっさい)
意味:全然。まったく。(出典:デジタル大辞泉)
・決して(けっして)
意味:どんなことがあっても。絶対に。(出典:デジタル大辞泉)
・断じて(だんじて)
意味:何が何でも。(出典:デジタル大辞泉)
・絶対(ぜったい)
意味:どうしても。何がどうあっても。(出典:デジタル大辞泉)