重症
「重症を負う」などのように使う「重症」という言葉。
「重症」は、音読みで「じゅうしょう」と読みます。
「重症」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「重症」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
重症の意味
「重症」には次の意味があります。
・病気やけがなどの重い症状。また、重い病気やけが。比喩的に、好ましくないひどい癖や性格にもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
病気になったときや、事故などでけがをしたときに、その程度を表すためによく使う言葉です。
それ以外にも、人の心の状態や、ある物事に対する心酔度合などを表すときに比喩的に用いられることもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一番重症の患者のところへ近よって行った。
(出典:小島信夫『アメリカン・スクール』)
・思いのほか重症で、一か月近くも入院して治療を受けることになった。
(出典:阿刀田高『消えた男』)
・重症というほどのことはなさそうだった。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ S』)
・「どこがいけないんだよ」 そこに気が付いていないのはもはや重症であろう。
(出典:阿智太郎『僕の血を吸わないで1』)
・咄嗟に出てきたイメージがこれなのだから、俺のシスコンつぶりも重症だな。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8巻』)
類語
・大病(たいびょう)
意味:重い病気。大患。重病。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・重病(じゅうびょう)
意味:重い病気。ひどいやまい。大病。大患。重患。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・重患(じゅうかん)
意味:おもい病気。また、その患者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大患(たいかん)
意味:重い病気。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・重篤(じゅうとく)
意味:病気が重いこと。病状が深刻であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)