重商主義
「重商主義政策」などのように使う「重商主義」という言葉。
「重商主義」は、音読みで「じゅうしょうしゅぎ」と読みます。
「重商主義」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「重商主義」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
重商主義の意味
「重商主義」には次の意味があります。
・16世紀末から18世紀にかけて西ヨーロッパ諸国において支配的であった経済思想とそれに基づく政策。自国の輸出産業を保護育成し、貿易差額によって資本を蓄積して国富を増大させようとするもの。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「外国貿易を盛んにして国富を増そうとする経済政策」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・重商主義、貿易重視の信長が、そんな内陸の地に最後の城を持つはずがない。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・本能寺の変』)
・重商主義時代の台湾に最初に本格的な進出を行なったのはオランダであった。
・学者の間ではまた、重商主義の終焉の原因についても意見が分かれている。
・これらの点をもって彼を重商主義者とする評価も存在する。
類語
・重農主義(じゅうのうしゅぎ)
意味:18世紀後半、フランスのケネーなどの経済学者によって主張された経済思想および経済理論とそれに基づく政策。重商主義に反対し、国家の富の源泉は農業生産だけから生じるとした。(出典:デジタル大辞泉)
・資本主義(しほんしゅぎ)
意味:産業革命によって確立された経済体制。生産手段を資本として私有する資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造。(出典:デジタル大辞泉)
・保護貿易主義(ほごぼうえきしゅぎ)
意味:国家が貿易に一定の干渉を加えて自国産業,国内市場の育成・防衛をはかる考え方,政策。(出典:百科事典マイペディア)
・保護関税(ほごかんぜい)
意味:国内産業を保護する目的で、輸入品に課する関税。(出典:デジタル大辞泉)