重厚
「重厚な扉」などのように使う「重厚」という言葉。
「重厚」は、音読みで「じゅうこう」と読みます。
「重厚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「重厚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
重厚の意味
「重厚」には次の意味があります。
・ 人や事物の性質・状態などが重々しくて落ち着いていること。どっしりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「重厚な○○」のように使われることが多いです。
「重厚な扉」であれば、「どっしりとした重々しい扉」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これで何て言うか重厚な格好させても、むしろ似合わないと思うのよね。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 3 スパーティング・クリムゾン』)
・重厚な天然木のテーブルは、十人以上の席を用意できそうなサイズだった。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 8 追憶編』)
・いつもの、何をかんがえているのかわからないような重厚な笑いではない。
(出典:山田風太郎『忍法帖4 忍法八犬伝』)
・二十七八歳、むっつりした好青年で、何んとなく重厚な感じがあります。
(出典:野村胡堂『判官三郎の正体』)
・こういう場所にいると、コーヒーの香りまでもが重厚に感じられた。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
類語
・厳か(おごそか)
意味:重々しくいかめしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・荘厳(そうごん)
意味:重々しくおごそかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・重々しい(おもおもしい)
意味:落ち着いていて威厳が感じられる。(出典:デジタル大辞泉)
・物々しい(ものものしい)
意味:重々しくきびしい。(出典:デジタル大辞泉)
・粛粛(しゅくしゅく)
意味:ひっそりと静まっているさま。(出典:デジタル大辞泉)