釈然
「どうも釈然としない」などのように使う「釈然」という言葉。
「釈然」は、音読みで「しゃくぜん」と読みます。
「釈然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「釈然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
釈然の意味
「釈然」には次の意味があります。
・疑いや迷いが解けてすっきりするさま。(出典:デジタル大辞泉)
なんだかぱっとしない、すっきりせずに心に残るような感覚の際に
「釈然としない」と表現します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺は釈然としないまま前を向く、そして再び駅に向かって歩きはじめた。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第1巻』)
・しかし、どうも私は、そうした解釈に釈然としないものを感じてしまう。
(出典:綾辻行人『人形館の殺人』)
・そして、釈然としない様子で、足を止め、建物の上の方を見上げている。
(出典:赤川次郎『怪奇博物館』)
・何か釈然としないものが胸に立ち込めて、喉が詰まるような感じがした。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・しかし、受話器を置いた時、釈然としない気持ちのほうがより強く残った。
(出典: 鈴木光司『リング』)
類語
・快哉(かいさい)
意味:ああ愉快だと思うこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・晴れ晴れしい(はればれしい)
意味:心にわずらいなどがなく晴れやかなさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・爽快(そうかい)
意味:さわやかで気持ちがよいこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・痛快(つうかい)
意味:たまらなく愉快なこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・開放感(かいほうかん)
意味:束縛を解かれて自由になった感じ。
(出典:精選版 日本国語大辞典)