醸し出す
「怪しげな雰囲気を醸し出す」などのように使う「醸し出す」という言葉。
「醸し出す」は、訓読みで「かもしだす」と読みます。
「醸し出す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「醸し出す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
醸し出すの意味
「醸し出す」には次の意味があります。
・ある気分や感じなどを作り出す。(出典:デジタル大辞泉)
言葉にしなくても気持ちや雰囲気が表れることです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・要するに私は、窒息しそうな雰囲気をだんだん醸し出すことに成功した。
(出典:サガン/朝吹登水子訳『悲しみよこんにちは』)
・辺りから聞こえてくるのはそこはかとない虫の声と夜の帳が醸し出す空気の音。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 14』)
・私はどうやらお嬢様の雰囲気を醸し出す風格を身につける事に成功したらしい。
(出典:若合春侑『無花果日誌』)
・東洋のかたの醸し出す雰囲気ってまるで不思議な魔法のよう。
(出典:久美沙織『小説 エマ 1』)
・この心地よい言葉のリズムが、幻想的な雰囲気を醸し出しているのです。
(出典:秋田禎信『ひとつ火の粉の雪の中』)
類語
・匂わす(におわす)
意味: 匂うようにする。香りを立てる。(出典:デジタル大辞泉)
・作り上げる(つくりあげる)
意味:実際にないものをあるかのように見せかける。でっちあげる。(出典:デジタル大辞泉)
・撒く(まく)
意味:広い範囲に細かく振るようにして散らす。散布する。ばらまく。(出典:デジタル大辞泉)
・醸成(じょうせい)
意味:雰囲気(ふんいき)や気分をかもしだすこと。また、機運をつくりだしたり、騒ぎをひきおこす状況をつくりだしたりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・漂う(ただよう)
意味:ある雰囲気やけはいがそのあたりに満ちている。そのあたりに何となく感じられる。(出典:デジタル大辞泉)