配膳
「配膳を手伝う」などのように使う「配膳」という言葉。
「配膳」は、音読みで「はいぜん」と読みます。
「配膳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「配膳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
配膳の意味
「配膳」には次の意味があります。
・食膳を客の前に配ること。料理や箸・茶碗などを食卓に出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「配膳」は「客の前に食膳を並べること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・作ったのも配膳したのもレレナで、今こうして後片づけもやっている。
(出典:鈴木鈴『吸血鬼のおしごと 第1巻 The Style of Vampires』)
・彼らの食事は病院の配膳が終ったあとになるので、大抵ずっと遅くなる。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
・それが終わったころ、配膳室のドアを開けて入ってきたのは吉村祥子だった。
(出典:篠田真由美『玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿』)
・料理の味というものは、ただ配膳にむかって喰っただけでわかるものでない。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・いきおい食事時といえば配膳棚の周囲は戦場のような騒ぎになる。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル15] 横溝正史 「悪魔の寵児」』)
類語
・食膳(しょくぜん)
意味:食べ物をのせる膳。また、膳にのせた食べ物。(出典:デジタル大辞泉)
・薬膳(やくぜん)
意味:漢方薬の材料を使った中国料理。(出典:デジタル大辞泉)
・客膳(きゃくぜん)
意味:客をもてなす食事。また、その膳。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御膳(ごぜん)
意味:食膳・食事を丁寧にいう語。御飯。(出典:デジタル大辞泉)
・本膳(ほんぜん)
意味:日本料理の正式の膳立てで、二の膳・三の膳などに対して、主となる膳。(出典:デジタル大辞泉)