郊外
「郊外に引っ越す」などのように使う「郊外」という言葉。
「郊外」は、音読みで「こうがい」と読みます。
「郊外」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「郊外」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
郊外の意味
「郊外」には次の意味があります。
・都市の周辺にあって、森林・田畑などが比較的多い住宅地区。(出典:大辞林 第三版)
「郊外」とは、市街地・都会に隣接した地域という意味です。
建物が密集していない、緑豊かな場所を指す場合が多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東京市内から郊外へ来る電車が時々二人の歩く間近に音を立てて走った。
(出典:岡本かの子『兄妹』)
・東京から来たわれわれには、郊外の家はどれも大きくて立派に見えた。
(出典:阿川尚之『アメリカが嫌いですか』)
・東京の郊外にもこんな静かなところがあるかと思う程静かだった。
(出典:井上靖『崖(下)』)
・空気が良いというような単純な理由で郊外生活を楽む事は出来ない。
(出典:内田魯庵『駆逐されんとする文人』)
・そのあたりはもう首都とはかなり離れた郊外といってよかった。
(出典:胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』)
類語
・町外れ(まちはずれ)
意味:町の中心部から離れた、人家がつきようとするところ。(出典:大辞林 第三版)
・出外れ(ではずれ)
意味:町や村のはずれ。(出典:大辞林 第三版)
・近郊(きんこう)
意味:都市や町に近い場所。(出典:大辞林 第三版)
・市外(しがい)
意味:都市の区域外で、都市の周辺にある地域。(出典:大辞林 第三版)
・田舎(いなか)
意味:田畑が多く、のどかな所。(出典:デジタル大辞泉)